がんの数理モデリング、シミュレーション講習会
11月04日(木)
|Zoom によるオンライン開催
この度、2021 年 11 月 4 日 (木) に 「がんの数理モデリング、シミュレーション講習会」を開催します。
日時・場所
2021年11月04日 13:00 – 16:00
Zoom によるオンライン開催
イベントについて
概要
- ヒトゲノム解析センター ゲノム医科学分野 新井田厚司 講師主催
- 日程: 2021 年 11 月 4 日 (木)
- 講義時間: 13:00 ~ 16:00
- 会場: Zoom によるオンライン開催 (URL は参加登録者に後日お知らせします)
- 定員: 100 名程度
- 対象: がんの数理モデリング、シミュレーションに興味のある SHIROKANE 利用者 (SHIROKANE のアカウントがない方も参加いただけますが、SHIROKANE を利用した ハンズオンの際はご覧いただくのみになります)
- 参加費: 無料
- 本講習会は日本語で実施します
講習題目
- 「がんの数理モデリング、シミュレーション」講習会
講師
- 東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター ゲノム医科学分野 新井田厚司 講師
- 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 波江野洋 特任准教授
タイムスケジュール
- 13:00 開会挨拶 新井田厚司
- 13:05「1. がんの数理モデリング研究」波江野洋 (座学)
- 14:00「2. がん進化のシミュレーション」新井田厚司 (座学)
- 15:00「3. がんの免疫逃避進化シミュレーション」波江野洋 (ハンズオン)
- 15:55 閉会挨拶 波江野洋
- 16:00 終了
講習内容
近年、実験技術の進展により定量的なデータの取得が可能なってきた がん研究の分野では膨大なデータを裏打ちする現象の原理的理解を 可能とする数理モデリングの重要性が増してきています。例えば、 次世代シークエンサーによって、がんゲノムデータが膨大に 算出されがんの遺伝的多様性の全体像が明らかになってきており、 がんの進化を再現する数理モデルを構築して、その起源を探求する 研究が進んでいます。またリキッドバイオプシー技術を活用することで、 がん進化の時系列データも可能になってきており、そのようなデータを 利用した数理モデリングによる治療戦略探索も今後重要な研究課題と なると考えられます。
さらに、計算資源の増大に伴って、解析的な求解が困難な数理モデルでも シミュレーションを用いてその振る舞いを容易いに調べることが できるようになってきており、また実データに数理モデルを フィッティングする手法の開発も進んできています。すなわち、かつては 深い数理的なバックグラウンドを持った研究者でなければ難しかった 数理モデリングも、ある程度のコンピュータスキルと SHIROKANE のような 大きな計算資源があればシミュレーションを活用して容易に行える環境が 整ってきています。
本講習会では、まず初めに「1. がんの数理モデリング研究」として、がんの 数理モデリング研究について歴史から、最近の流れまで幅広く紹介します。 次の「2. がん進化のシミュレーション研究」では、SHIROKANE を利用した がんのシミュレーション研究の実際について紹介します。 最後の「3. がんの免疫逃避進化シミュレーション」では、がん細胞が 突然変異を獲得して免疫からの攻撃を逃れるプログラムコードを用いて、 シミュレーションの実施と結果の作図方法について演習します。
本講習会が数理生物学に興味を持っているがん研究者が自身の研究に 数理生物学によるアプローチを取り入れるきっかけとなることを願っています。
申込み方法
お問い合わせ
- 本講習会についてのお問い合わせは、以下にお願いいたします
- メール: aniida@ims.u-tokyo.ac.jp ヒトゲノム解析センター ゲノム医科学分野 新井田厚司